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Case

症例紹介

80代女性。歯の失活による変色をホワイトニングと併用してジルコニアクラウンで治療した症例

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治療内容 ご本人は食べ物が咬めないとの訴えておりました。
最近、別の歯科医院に行ったところ、上下の全ての歯を抜歯してインプラントを勧められたとのことで不安に思ったご家族と一緒に来院されました。
お話を伺ったところ、これまで入れ歯を使用したことがなく、この状態でずっと過ごしてきたとのことでした。
上の歯はほとんど残っておらず、下の歯も全体的に崩壊していました。<写真1>

術前の診査・診断を踏まえて患者さんのライフスタイルや希望等を伺いつつコンサルテーションをした結果、上は入れ歯、下はセラミックの被せ物で全体的な修復治療を行うことになりました。
まず、上に仮の部分入れ歯を製作、下の歯には仮歯を装着して適切な咬み合わせの位置を決定しました。<写真2>

仮の部分入れ歯は上顎を覆う部分の形を修正しつつ、患者さんがなるべく違和感のない形にしました。
仮歯で審美的・機能的に問題ないことを確認したのち、上はコーヌス義歯、下はジルコニアクラウンを製作し、装着しました。<写真3.4>

経過は良好です。
治療期間・治療回数 約10ヶ月
治療費用 約400万 
リスク・副作用 義歯・修復物の破折・脱落、歯茎の退縮、接着部の変色
コメント インプラントは優れた治療法ですが、必ずしも第一選択でない場合もあります。
また、このような咬み合わせが崩壊した症例では、術前の診査・診断が特に重要です。
術前に複数回にわたって診査・診断・コンサルテーションを行うことは一見、遠回りのように見えます。
しかし、ゴールがきちんと決まることで治療が滞りなくすすみ、結果的に治療期間の短縮や長期的に安定した結果につながります。
当院にはこうした全顎的な補綴治療を得意とする歯科医師が多く在籍しています。
ただ。単純に削って被せる治療を行うのではなく、機能性・審美性・患者さんの希望を総合的に考慮して行います。
歯がボロボロでうまく咬めない方、歯並び・スマイルラインをより美しくしたい方は当院にご相談ください。

写真1:術前

写真2:仮の入れ歯装着時

写真3:術後(入れ歯をはずした状態)

写真4:術後(入れ歯を装着した状態)